久々の「脳」の話題です。
人生経験を積み重ねてくると「頭がスッキリしなくなる」人がいます。
いま聴いたばかりのことが思い出せなかったり、新しい事が覚えられなくなったり、朝ご飯を食べたのかどうか分からなくなったり、します。
昔のことは覚えているのですが、新しいことが記憶に残らない。
「記憶」と言うことで言えば、大脳辺縁系の中に「海馬(かいば)」と呼ばれる記憶の司令塔があります。
日常的な出来事や勉強して覚えた情報は、海馬の中で一時保管されて整理整頓され、新しい記憶として短期記憶され、その後に海馬で必要なものや印象的なものと認識を得たものが、長期記憶の保存先である大脳皮質にファイルされます。
しかし、海馬はとても繊細で壊れやすいので、アルツハイマー型や脳萎縮などの症状でこれがダメージを受けると新しい事が覚えられなくなる。つまり、昔の事は大脳皮質にあるから覚えていても、新しい事はすぐに忘れてしまうと云われています。
そこで、これらの部位、例えば海馬を含む大脳辺縁系、レンズ核を含む大脳基底核、側頭連合野、前頭連合野、およびそれらの連絡神経経路からストレス、しがらみ、活性酸素、アルミ、毒素、怒り、恐れ、その他の悪さをするモノを減少させながら活性化を図る必要があります。
医学的にはそういうことなのですが、エネルギー的にみると情報が海馬に到達する以前の問題もありそうです。
皆さんで確認してみてください
・ご自分の網膜にある「30年前の記憶」を取りだして、大きさを調べます。
・網膜にある「今朝の記憶」を取りだして、大きさを調べます。
・上手くすれば、両方とも何かの記憶が出てきます。
・次に、ご自分の海馬にある「30年前の記憶」を取りだして、大きさを調べます。
・海馬にある「今朝の記憶」を取りだして、大きさを調べます。
・上手くすれば、今朝の記憶は出てくるけれど、30年前の記憶は出てきません。
例えば目から入った映像を電気信号に変換する網膜、耳から入った音を電気信号に変換する蝸牛の中のコルチ器、鼻に入った匂いを電気信号に変換する嗅球、口に入ったものの味を電気信号に変換する味蕾など、要するに目や耳や鼻や舌で受け取った情報を電気信号に変換する部位には短期記憶も長期記憶も蓄えられているようです。
それらの部位と、そこから海馬に到達するまでの神経経路が老化したりストレスに晒されることにより活力が低下し、入ってきた情報が海馬まで届きにくくなります。したがって、新しい事はさらに覚えにくくなります。
そこで、これらの部位やそれらの連絡神経経路からもストレス、しがらみ、活性酸素、アルミ、毒素、怒り、恐れ、その他の悪さをするモノを減少させながら活性化する必要がありそうです。
(続く・・・・)